従来の在来木造軸組工法では、主な耐力壁は筋交い構造用合板が一般的でした。
安全な空間を生むための耐震等級を取得するには、筋交い・構造用合板だけでは適わず、内外に多くの耐力壁が必要となり、空間の可変性を失わせていました。アクラスパネルは高い壁倍率4.0を有するため、内部の耐力壁を無くし、外周部に大きな開口部を設けることができます。アクラスパネル本体は、構造用合板の約1.5倍の強度を有していますが、各部位だけでなく住宅全体で耐震レベルをアップさせ、耐震等級「2」、あるいは「3」の取得を可能とします。
アクラスパネルに使われる硬質ウレタンフォームは、一般に住宅用断熱材として利用される素材のなかでは、熱伝導率が低く優れた断熱性を有しています。この特質は人間の体はもちろん、住まいの健康に大きな影響を与える内部結露(壁体内結露)を防ぐことに繋がっています。
これからの住宅には、省エネルギー化が必須です。アクラスパネルは、標準仕様でゼロエネルギー住宅に対応しております。
(プランごとに計算し確認が必要です。)
アクラスパネルは真壁納まりのため、足場を気にすることなく室内側から柱間に施工できます。工場で一貫生産された耐力面材・断熱材が一体のパネルのため、現場での施工者の技能差を解消し、短い工期で風雨から建物を守ることも可能にします。
家を構成する部材の大半は、長い年月によって経年劣化が起きる可能性があります。壁の中に入る断熱材も例外ではありません。
壁の中に隙間ができて湿気が入りこむのは、建物の耐久性にとって大敵です。
アクラスパネルは、様々な状況を想定し、大切な住まいに安心してお使いただけるよう、細部にわたり工夫をこらしています。
壁の中の様子は、普段まったく見ることができません。また一定の期間でメンテナンスできる場所でもありません。
だからこそ、壁の中に入れる材料は、特に重要です。アクラスパネルは、水蒸気を通しづらいウレタンとコーキング処理で、壁の中に湿気が侵入するのを防ぎます。また、長い年月の中で万一、何らかの理由で、室内の水蒸気が壁の中に入りこんだ場合にも、湿気をスムーズに排出できるような断面構造になっております。
省エネルギー基準 | 適合 |
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防火認定 | 外壁材の仕様指定により適合 |
断熱材(標準/OP) | 硬質ウレタンフォーム保温版(60mm/75mm) |
熱伝導率:λ(W/mk) | 0.019 |
熱抵抗値:R(㎡k/W) | 3.15 |
耐力壁/壁倍率 | MDF/2.5 MDF/4.0 |
枠材 | 国産スギ乾燥芯材 含水率20%以下 |
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真壁仕上げ対応 | 対応(壁厚75mm) |
取り付け | M75@300mm (壁倍率4.0仕様は@120mm) |
ホールダウン金物施工 | 対応 |
床工法 | 床勝ち・壁勝ち・対応 |
妻壁(勾配加工) | 対応 |